昔から「八十八夜の別れ霜」と言って、立春から数えて88日目は
5月の始め。ちょうどこの頃、里ではお茶摘みの季節。
僕の山畑は標高が1000mほどあるので、今が茶摘み時期。
山のお茶畑はとても静かで、プチプチとお茶を摘むときのやわらかな
音があたりに響く。
小鳥の声もよく聴こえてくる。ジュウイチやホトトギス・カッコウ・
アカショウビン・ウグイス・ソウシチョウ・センダイムシクイ・メジロ
メボソムシクイなど挙げればきりがない。
彼らの鳴き声も茶葉と一緒に摘み込むので、お茶を飲むときはさぞかし
にぎやかに違いない。
一日(ひとひ)お茶を摘む匂いにのぼせしか
妻の片方(かたえ)の吾は眠れず
byまんさく