幼稚園のころから池や庭木に興味があって、井戸のそばに小さな池を作り、
川でフナやコイを捕まえてきては楽しんでいた。
池のそばには、気に入った石を据え、添えの岩松(イワヒバとも呼ぶ)や
五葉松・セキショウなどを植えて、自然を模していた。
そのまま大人になって庭師か植物研究者になっていればよかったのだが、
思い通りに行かないのが、世の常と言うもの。
画像は今日の栗林公園。
日本三大庭園の後楽園にしても、本物の自然を毎日見ている僕にとって
人の手が入り過ぎた感があって、つまらない。そう整い過ぎているのだ。
以前の栗林公園は今ほど手入れがなされず、まだ自然らしさがあった。
池のそばを歩いていると、庭師が脚立を立てて黒松の葉のもみ上げを
していた。松の葉を一枚一枚手でもぎ取り、透かしていく作業。
しばらく眺めていると、先ほどの考えが変わってきた。
これは松の手入れをしているのではなく、心の手入れをしているのだと。
う~ん 僕もようやく大人になってきたか!