家を出るときは雨が降っていなかったので、とりあえず現場に向かう。
基本的に鳥が飛びたくないような雨の日は休みにするが、途中で雨になった
時は仕方なくする。今日はまさにその日。
雨具を着ていても汗で蒸れて服は濡れるので、お昼ご飯を食べるときは体が
冷えて寒い。そこで焚火をして暖をとるのだが、テント内なので煙が目に沁み
て痛い。
「男前に煙が行きたがるものよ」と、昔から林業者の間で伝わる俚諺を言って
若者をなぐさめるのだが、それでも沁みて痛いようだ。
雨の日の作業は楽しみはないが、こうして焚火を囲んでお昼ご飯を食べるのも
悪くない。