草刈り機が普及する前は手鎌(てがま)で草を刈っていた。
今は草刈り機の先に取り付けたナイロンロープで土ごと叩き切るので
斜面の植物は根こそぎなくなる。
画像の道路はわが家の前だが、以前は様々な植物があって季節ごとに
花を咲かせていた。僕のお気に入りの散歩道だったが、今や除草剤を
撒いたかのように何もない。
雨が降れば土が流れ落ちて側溝が詰まるし、崩れやすくなるし何一つ
いいことはない。
おまけに刈った草はブロワと呼ばれる送風機で葉っぱ一枚残さず吹き
飛ばす。刈った草は産業廃棄物なので後からトラックで回収しないといけ
ない。
これでは排気ガスをまき散らすだけで温暖化防止どころではない。
なんでもかんでも必要以上にキレイにする必要はないと思うのだが、
見た目を重要視する作業者の性格が反映されてのことだろう。