鹿によって植栽された苗やほかの草木もすべて食べられ、ススキだけ残った植林地。
どうやらススキは鹿にとってまずいらしい。
防獣ネットは張ってあるが、イノシシが頭を突っ込んでネットを持ち上げたり
鋭い牙で切ったりして、いとも簡単に侵入してくる。
その穴を鹿が見つけ出入り口として使用する。
2回植え直していずれも食べられた。
今回の植え付けで3回目になるが、今時期の植え付けは暑いし苗のためにも良くないし
あまり歓迎しないが仕方ない。
個人所有の山なら苗木代が高いのでとても植え直しは無理だが、そこは住友林業。
自社で苗を生産しているので融通がきく。
ただ今度も苗を食べられてしまう可能性が高いため、作業をする側からすると、
いい森を造ろうとする意欲がイマイチ湧いてこない。
ただでさえ炎天下や雨の日の作業はキツイのに、骨折り損のくたびれ儲けでは
従業員のモチベーションを保つことが難しい。
ちなみにススキのことを「茅(かや)」とも呼ぶが、茅はイネ科の総称。