朝の出かけに雨が降り出したので、今日は山の仕事はお休み。
今時期の雨は濡れると冷たい。
こんな日は薪スト-ブを焚いて一日中、窓の外の移りゆく景色を楽しむ。
対岸の山には靄が消えたりかかったり、辺り一面、利休鼠(りきゅうねず)
の色に染まったりして、僕を退屈させないようにしているようだ。
古代日本の色分けは、青・赤・白・黒 の4色だったのこと。
古代中国でも季節の色を、青春・朱夏・白秋・玄冬の4色で表しているので
中国による影響だろう。
僕がもし季節の花で色分けするなら、黄・赤・紫・白にしたい。
黄色はマンサクの花・赤はカンナ・紫はリンドウ・白はサザンカの花びらの色。
サザンカは寒椿と混同されているが、野生のサザンカは花びらが一重で白色。
花の上に雪が降り積もると白一色になるが、花の真ん中の黄色が際立って余計に
美しさを増す。
そんな取り留めのないことを思いながら、雪や雨の日は過ごしている。
いや~ 山の暮らしも悪くはないぞ。