終の棲家

 

梅雨前の今時期が好きな季節。

休みの日は早めの夕食を食べ、家の横を流れている沢に架かっている

小さな橋の上からアメゴを眺めるのが毎回のお決まりごと。

 

それからしばらく歩き、アジサイの道を過ぎると広場に出る。

そこにはフサフジウツギ(ブットレア)やキツネアザミ・ノハラアザミ・

シラン・ニガナなどの花がお花畑のように咲いている。

 

元々は新寒風山トンネルの残土場で礫だらけだったが30年あまりで

風化が進み、今ではあちらこちらから種子が飛んで来たり、小鳥が運ん

で来たりして様々な草花が同居している。

 

どんな花でも、そこに根付いて花を咲かせている姿は美しい。

そういえば僕も、花こそ咲かしていないが他所から移り住んで、なんとか

生きている。美しくなくても美しく生きているではないか!