造林の目的は次世代に繋げるための森造り。
毎日同じ作業をしていると、そんなことを忘れて惰性で続けてしまう。
それでも折に触れて原点に還るきっかけがある。
2,3日前、次の現場の下見に行った際、道端にいた二人のおばあちゃん に
出会った。
立ち話をしながら「私らぁも若い頃は苗を植えたり下刈りをしたもんよ」
などと昔話に花が咲いた。
おそらく子や孫たちのためにと、丁寧に育ててきたのだろう。
おばぁちゃんたちの話を聞いているうち、一日何本植えたとかどのくらいの
面積を刈ったとか、生産性のことだけを考えて森造りをしていてことを恥ず
かしくなった。
会社を維持していく上で生産性も大切なことではあるが、少なくても心を込めて
造林をすると、きっと疲れも気持ちよいものになるだろう。