稲わらのオブジェ

僕の暮らしている地域には田んぼが一枚もない。

田んぼが一枚もない自治体は全国的にみても珍しいようだ。

 

急傾斜地が多く地面を平らにするにはあまりにも労力がいるので、傾斜地を

そのまま利用した焼き畑でのヒエ・アワ・ソバ・ジャガイモくらいしか作れ

なかったのだろう。

とにかく急傾斜で、うっかり籠を畑から転がそうものなら谷底まで落ちるので、

拾いに行くよりもその場で籠を編んだほうが早いくらいだ。

 

それはさておき、毎日通っている道路沿いに岐阜県の白川郷のような風情ある

稲わら作りのオブジェが登場した。

稲わらはかつて「むしろ」などに利用されていたようだが、いまは需要がほとんど

なく、もっぱら牛の餌のようだ。

わずかではあるが、お正月用のしめ縄に利用される。

 

                      田んぼでの乾燥後は倉庫へ保管される