猿酒(さるざけ)

今年は木の実が豊作で、いつもは山里まで下りてきて悪さをするお猿さんや

イノシシなどの姿が一向に見えない。

山奥にも食べ物がたくさんあるのだろう。

特にヤマブドウやサルナシが大豊作なので森の動物たちも毎晩、酒池肉林の

お祭り騒ぎだろう。よかったよかった。

 

ところで猿酒と言う銘酒があるのをご存じだろうか?

お猿さんが食べ残したブドウが、木の又や岩の窪みなどでたまたま発酵した酒の

ことである。僕は下戸なので飲んだことはないが、木から落ちたヤマブドウが

発酵して甘い香りを漂わせていることが稀にある。

それがまた、実に芳醇な香りなのだ。

 

どうやら太古の昔から猿酒を飲んでいるので、お猿さんは顔が赤くなったようだ。

納得。