遷移

現場に向かう道すがらの景色。

ここの田で作られたお米はとても美味しい。

 

先人が苦労して森を切り拓いて作り上げてきた田畑も、高齢化によって

維持管理が出来ず、再び森に還ろうとしている。

 

荒れ果てていく田畑を見るのは忍びないが、見方を変えれば荒れ果てて

いくのではなく、本来の姿に戻っていく過程なのだ。

 

草地からやがてパイオニア植物と呼ばれる樹木に置き換わり、さらには

元々そこに自生していた極相林へと遷移していく。

 

極相林になると、人為的に手を加えないかぎり、世代交代をするだけで

永遠に同じ姿で続く。

 

僕の住んでいる集落もやがては森に還っていくが、それはそれで自然の

摂理。

生きとし生けるものに自然を返してあげるのも悪くない。